電気的強磁気破壊装置『データキラー』の開発歴

データキラーは

 平成13年 3月、情報技術(IT)化がますます進展する情報化社会で、 全ての情報は企業は言うに及ばず経済・社会の財産と認識し、その取り扱いは脆弱である現状から、 今後、情報セキュリティ対策・情報漏洩防止の対策強化を予期し、簡単に磁気媒体上のデータを 消去できる機器の開発を開始いたしました。

 とりわけ、当時のITシステムで使用される各種磁気媒体の処分前の対処方法は、データの記録された状態での 処理に危機感がなく、特にHDDというパソコン本体やサーバ機内蔵の大量データの漏洩対策意識は極めて低い状態 と言えました。
 これに対しセキュリティ関連企業によるデータ消去手段の製品化としてソフトウェアによる上書き消去や、 金槌等に代わる物理破壊機も製品化を進め、更に高度化して行うとしている状況でした。

永久磁石式試作機
写真1:永久磁石式試作機

 しかし、ソフト消去方式での容量増大や書き込み方式の信頼性基準の高級化による時間的課題や、物理破壊での 損傷部以外の大量データ残存不安など、データ完全消去の方策は確立しているとはいえませんでした。

 弊社開発担当は、当初は物理学に基づく強磁気発生として、強力な永久磁石を採用した装置として消去実証を確認し、 その1号機(写真1)を完成しましたが、漏洩磁場が常時発生すること、媒体に鉄部材を採用していることからの 操作性の問題から製品化を断念し、電気方式に切り替えることといたしました。


データキラー1号機
写真2:1号機 DM-100F

 電気方式では、動作音(うなり音)、漏洩磁場、機器の耐久性を考慮し直流方式で瞬間消去可能な技術を採用し、 世界最高水準の高効率、高信頼性を持つデータ消去装置を目指し開発に着手しました。

 そして、平成13年 7月、ついに電気的に直流強磁気を瞬間発生させ、磁気媒体上のデータ信号を瞬時に 全面飽和(N−S極同一方向化)させる技術的完成を見たことから、平成13年 7月27日付けにて特許庁に実用新案特許 を出願し、同年11月14日に登録されました。(登録第3083683号)
 その第1号機(写真2のDM-110F)は写真のような、HDDを1本消去するのに巨大な筐体でした。
 翌平成14年 1月 7日付け日経産業新聞に、次の時代に向けた情報漏洩対策機器として、一面掲載され大きな反響を いただきました。

データキラー:DM-110PC
DM-110PC

 当機での第1号消去業務は平成14年 5月、大手都市銀行様使用のパソコンリプレースに伴う HDD消去で、その完全性からご採用いただきました。合せて、IT関連の多くの企業様よりご要望を受け、小型化や 事業用大型機などを目指し技術改良も並行して取り組み、現在のDMシリーズとして圧倒的なシェアで、多方面でご利用 いただくに至りました。


DATAKILLER DMA-30000X
DMA-30000X

 2005年、HDDの記録方式に従来の長手磁気記録方式に加え、記録密度を飛躍的に増加させる垂直磁気記録方式を採用したHDDの出荷が開始され、2008年にはその殆どが垂直磁気記録方式になりました。しかし、垂直磁気記録方式は従来の磁気データ消去装置による完全なデータ消去が困難ななため、それに対応した磁気データ消去装置開発をスタートしました。
垂直磁気記録方式HDDをデータ消去できるだけでなく、完全なデータ消去を実現するため、長手/垂直磁気記録を意識することなく磁気データ消去できる『斜め磁化システム』を採用したDATAKILLERのDMAシリーズを 2009年に完成させ、さらなる消去能力を高めたDATAKILLER DMA Xシリーズを2011年に完成させました。

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